『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(Terminator: The Sarah Connor Chronicles、TSCC)は、ワーナー・ブラザーズ・テレビジョン制作のアメリカ合衆国のテレビドラマ。アメリカではFOX系列で第1シーズンは2008年1月より全9話が放送され、同8月にDVDとBlu-rayが発売された。第2シーズンは2008年9月から2009年4月まで全22話が放送され、同9月にDVDとBlu-rayが発売された[1]。その後、全31話がSyfy局で2011年4月より放送されることが決定した[1]。
日本では、2009年6月17日からスーパー!ドラマTVで、同年10月17日からはフジテレビが土曜ドラマ枠で放映を開始した。なお、フジテレビ・土曜ドラマ枠では、CMを除くと本編が実質36分程度であるため、一話につき10分ほどカットされての放映となった。日本でのDVDの発売は、シーズン1が2009年1月、シーズン2が同年6月。シーズン1は1週目の売上が約4.1万枚で、ドラマ部門での初動売上で歴代1位を記録した[2]。
登場人物[]
「ターミネーターの登場人物」も参照
- サラ・コナー:レナ・ヘディ(吹替え:五十嵐麗)
- ジョン・コナーの母親であり、ジョンのティーチャー、プロテクターでもある。『ターミネーター2』にてサラたちに協力して絶命したダイソン殺害の冤罪により、FBIに追われる日々を送っていた。しかし再び現れたターミネーターにより、まだ闘いは終わっていないことを知る。タイムスリップした2007年で、自分が2005年に癌(『ターミネーター3』では白血病)で死ぬことを教えられる。迫りくる病魔とターミネーター、FBIという3つの敵と闘っていく。
- ジョン・コナー:トーマス・デッカー(武藤正史)
- 未来からやって来た抵抗軍の兵士カイル・リースとサラとの間に生を受けた運命の少年。日々未来から来るターミネーターに命を狙われ続けており、自らがスカイネットと死闘を繰り広げる人類抵抗軍のリーダーとなる未来に苦悩する。
- セカンドシーズン最終話にて、T-1001と共に未来へ跳び、アリソンとカイルおよび未来から現代に跳ぶ前のデレクと出会う。
- キャメロン・フィリップス(TOK715):サマー・グロー(小林沙苗)
- 少女の姿をしたリプログラムド(再プログラム)・ターミネーター、TOK715。2027年の未来からコナー親子を守るため、未来のジョンにより送り込まれた。女子高生として登場し、後にジョンの妹として振舞う。彼女なりに「人間らしさ」について研究しており、バレエを踊るなど繊細な面も持っている。未来では常にジョンの側にいて重要なパートナーであった。ジョンに対しては愛していると言っている。
- ファーストシーズン第9話のラストで車の爆発に巻き込まれ、その時のショックでリプログラム前のプログラムが再起動し、セカンドシーズンのスタートからジョン達を襲うようになってしまう。この後に元に戻るが嫉妬のような人間的な感情もみせるようになる。
- 最終話にて、自分のチップをジョン・ヘンリーへ渡した。地下室の画面には「I'M SORRY JOHN」というメッセージが表示されていた。
- なお、本作の放送開始後、サマー・グローの眉部分の痣(ほくろ)に関して「ターミネーターなのに不自然」とのツッコミが局への電話やインターネットの書き込みに増え始めた。制作サイドは矛盾を解消するため、アリソン・ヤングなる人物を登場させ、「キャメロンの外見はアリソンの容姿を忠実に再現して作られた」とするバックストーリー(第2シーズン第4話)を盛り込み、キャメロンに「髪を再現するのに苦労した」と言わせることによって、ターミネーターに痣(ほくろ)がある理由を示唆している[3]。
- ジェームズ・エリソン:リチャード・T・ジョーンズ(乃村健次)
- サラを殺人犯として追うFBI捜査官。聖書を読み信仰に深く傾倒している。サラたちの戦闘の遺留品を見て自分の知らない“何か”があると不審を抱き始め、殺されかけたところを間一髪でサラに救われ、スカイネットの人類抹殺に抵抗する戦士たちが死闘を繰り広げる衝撃の未来を聞かされ戸惑いながらも少しずつ信じ始める。シーズン1のラストでT-888がケスターという名の捜査官を名乗り、チャーリーの許を訪れたことを知る。また同話でケスターに襲撃をかけるものの彼以外を全滅させられるが、恐怖で立尽くしていたため殺す意味なしと判断されたのか殺害されずにすんだ。
- デレク・リース:ブライアン・オースティン・グリーン(奥田啓人) / 子供時代 ライアン・ケリー
- カイル・リースの8つ上の兄で、ジョンの伯父。未来のジョンにより送り込まれた抵抗軍の兵士であり指揮官でもある。人類を救う救世主となる存在であり、弟の忘れ形見である甥ジョンを守るために命を賭ける。生粋の兵士であり、必要ならば人を殺すことも厭わぬ強硬派で、当初はサラ達と衝突が相次いだ。胸に平仮名で「みどり」と意味不明なタトゥーを入れている。未来世界にジェシーという名の中国系の恋人がいる。
- ジョンたちはカイルについて亡くなったこと以外黙っていたが、シーズン1のラストでジョンの容姿などから彼がカイルの息子だと気づいたことを明かす。
- シーズン2第27話にて敵のT-888型により抹殺された。彼の時間軸ではその時に死んだが、最終話にて未来へ跳んだジョンと出会う。
- チャーリー・ディクソン:ディーン・ウィンタース(咲野俊介)
- サラの元婚約者。シーズン1の第1話(1999年)では独身だったが、第2話(2007年)からは妻子を儲けており、おそらく1999年から2007年の間に結婚したと思われる。サラやジョンへの想いは捨てておらず、情報の提供や瀕死のデレクの救命などの協力をする。
- セカンドシーズン第21話にて、サラにより死亡が確認された。
- ピーター・シルバーマン医師:ブルース・デイヴィソン
- 『1』『2』『3』にも登場していたサラを精神鑑定した医師。現在は引退し田舎で余生を過ごしていたが、サラを追うエリソンの訪問を受ける。
- ライリー・ドーソン:レヴェン・ランビン(林真里花)
- ジョンの高校の同級生で、ジョンの恋人になる。
- 未来からジェシーと一諸に、未来のジョンには内緒で送られた。ジェシーの命令によりジョンと交際するようになる。ジョンからキャメロンを引き離すためであったが、ライリーはキャメロンがマシンであることも知らなかった。
- クロマティ(T-888):オーウェン・イオマン / 整形後 ギャレット・ディラハント(桐本琢也)
- スカイネットが送ってきた刺客。教師として学校に現れジョンを襲うも、キャメロンに阻まれる。その後、サラ達と共に1999年から2007年にタイムスリップする。その際のサラの攻撃で爆発四散し人工皮膚も全て失ってしまうが、無傷の頭部が再起動し自動修復機能でボディを取り戻す。その後現地の研究者や医師を利用した人工皮膚再生と美容整形手術により顔を変え、ラズロの顔でFBI捜査官ケスターと名乗り、しつこくサラ達を追い続ける。
- セカンドシーズンの中盤でデレク、キャメロンらの手により破壊され、一度は地中に埋められたが、後で密かにエリソンが掘り起こしキャサリンに引き渡してしまう。受け取ったキャサリンはゼイラ社でT-888のボディを修理し、その修復された本体に、コンピュータの意識「ジョン・ヘンリー」を搭載する。
- ジョージ・ラズロ:ギャレット・ディラハント
- クロマティが整形手術で顔を変える際、T-888に近い骨格に目をつけられ外見モデルに選ばれた不運な人物。売れない俳優をやっていたがクロマティに身分を奪われ殺害される。また後にクロマティが捜査員20名を血祭りにあげた事により、その惨状がラズロの犯行としてニュースで報道された。
- ジョン・ヘンリー:T-888 ギャレット・ディラハント
- 「ターク」を元にしてゼイラ社で開発されたAIマシン「バビロン」の高度なコンピュータ意識プログラム。機械に打ち勝ったジョン・ヘンリーに因んで命名された。後にバビロンに端末としてT-888を接続することになる。知識を増やし学習や経験を重ねるに連れ、やがて第3勢力(サイボーグレジスタンス)の中核を担う存在となる。
- キャサリン・ウィーバー(T-1001):シャーリー・マンソン(ガービッジ)(日野由利加)
- 女性型の液体金属ターミネーター。ゼイラ社の社長であり、幼い一人娘のサバンナがいる。ジョン・ヘンリーを開発する。サイボーグレジスタンスの中心的存在。
シーズン2のスタート冒頭の歌は、このシャーリー・マンソンが歌っている。 - サバンナ・ウィーバー:マッケンジー・ブルック・スミス
- 本物のキャサリンの娘。人間味のなくなった母(T-1001)を怖がっている。エリソンと共にジョン・ヘンリーの話相手になる。
- アリソン・ヤング:サマー・グロー
- 2007年7月22日生まれ。パームデール出身。キャメロンの外見モデルとなった人物。父は建築技師、母クレアは音楽教師。両親と妹と四人で平穏に暮らしていたある日、「審判の日」が訪れて家族は死亡、アリソンだけが生き残った。家族を奪われた痛みから、後に抵抗軍に加わるが、敵に捕獲され抵抗軍の内部情報を吐かされた後、再プログラム前のキャメロンにより殺害された。2007年の母親クレア・ヤングが登場するシーンではアリソンはまだ母親の胎内にいる。尚、抵抗軍への潜入作戦のためアリソン自身の人格と記憶もキャメロンにインプットされていて、チップのトラブルでキャメロンがアリソンとして起動したことがある。
- カイル・リース:ジョナサン・ジャクソン(内田夕夜) / 子供時代 スカイラー・ギソンド
- 2029年ではジョンが指揮する抵抗軍の兵士でありデレクの弟。『1』でサラを守る任務で1984年にタイムスリップ、T-800との激戦の中力尽きて死亡したが、その間にサラと愛し合いジョンの父親となった。
- エンリケ・サルセダ:トニー・アメンドーラ
- 『2』に登場。2007年では裏稼業を既に引退しており、甥のカルロスが跡を継いでいる。
- タリッサ・ダイソン:シャーレイン・ウッダード
- 『2』で死亡したスカイネットの開発者マイルズ・ダイソンの妻。
- ダニー・ダイソン:ショーン・プリンス
- マイルズ・ダイソンの息子。行方不明になる。
- アンディ・グード:ブレンダン・ハインズ
- 携帯電話のセールスマン。サラと親密になる。かつてマイルズ・ダイソンの下に研修に来ており、自宅で画期的なAIマシン「ターク」を開発していた。デレクが経験した未来では彼がスカイネットの開発者の一人と語っており、ビリー・ウィッシャーという偽名を使っていた。
- ケイシー・コービン:ビジー・フィリップス
- コナー家の隣人で妊婦。
- マーティン・べデル
- 未来のジョンの抵抗軍で活躍することになる少年。そのため彼の抹殺を目的とするターミネーターが未来から送られてきた。
- ジェシー・フローレス:ステファニー・ジェイコブセン
- 未来から来た抵抗軍の兵士でデレクの恋人。
- チャールズ・フィッシャー:リチャード・シフ / 現代 アダム・ブッシュ
- スカイネット側に組する人間で未来から来た。現代に居る若いフィッシャーは耐震補強の仕事をしている。ジェシーが経験した未来では捕らわれたデレクを拷問したという。
- ジョン・ヘンリーの兄弟
- ジョン・ヘンリーに対してハッキングを仕掛けた人工知能。マイルズ・ダイソンが生前に開発したコードが含まれていて、ジョンヘンリーにとって兄弟のような存在。カリバグループに指示を出している。
スタッフ[]
- 製作総指揮:マリオ・F・カサール/ジョシュ・フリードマン/ジョン・ワース
- 音楽:ベア・マクリアリー
脚注[]
外部リンク[]
テンプレート:ターミネーター